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sense of wonder
不思議さを感じることのできる、こころの不思議。
その謎を探るような日々の足あとを綴ります。

目が覚めて、気がつくと目の前には壮大なアルプスの織りなす、暮れなずむ美しい景色が広がっていました。あぁ、もうスイスなの、と無事に国境を越えることが出来たことに安堵し、列車の中でしばらく移り変わる景色に身をまかせていました。ほんの少し前までのイタリアの旅を思い出しながら、これからのスイスへの旅を想う。 友人Wちゃんとは、ミラノ中央駅でお別れ。彼女はパリへの飛行機が飛ばず、新たにスケジュールを組み直しました。本当に楽しかったイタリアの旅、あなたがいたから本当に、キラキラした思い出になったのです、ありがとう。私はというと、スイス入りへの切符をもともと予約していなかったので(当日でも大丈夫でしょうという、呑気な考えゆえに・・・笑。)特急は全て満席の為、別のルートを探しました。滞在先はスイスのロカルノ(Locarno)という街。予定ではミラノ→ルガーノ(Lugano)→ロカルノというルートだったのですが、予定を変更してミラノ→ドモドッソラ(Domodossola)→ロカルノ、という全てローカル線の、この方法が一番ベストだということをホテルの人に教えてもらいました。おかげで、登山列車で国境を越えるという、とても贅沢な時間を頂くことが出来ました。 ドモドッソラからロカルノへ走るチェントヴァリ鉄道(Centovalli Railway)は山岳鉄道で、アイスランドの噴火の影響を受けることなくとても空いていました。特急で国境を越えるのがきっとベストなのでしょう、しかしこちらのルートもとてもお勧めです。


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*ミラノ→ドモドッソラへのローカル線で隣の席にいた、伊仏カップル+ベビー。このママの子守唄がとっても素敵でした。つたないフランス語で、ほんの少しだけおしゃべり。彼らも、チェンドヴァリ鉄道に乗る為、ドモドッソラへ向かっていたのでした。



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ゆっくり、ゆっくり山を登って行き、田舎の教会や牧場を眺めながら、そこに住んでいる人々の生活をほんの少し感じて、うねるように山から山へ進んでゆきます・・・そのゆっくりぶりに、私はいつの間にか眠ってしまっていたのでした。













初ミラノと言うことで、空港に降り立ったときからはしゃぐWちゃんと私。ドゥオモやレトロなトラムや珍しいサインなどを見かけてはいちいち反応し、カメラに収める・・・ああ、日本人。実はアイスランドで恐ろしい噴火が起きているとも知らずに、コモ湖では遊覧船に乗って湖を堪能し、山のケーブルカーに乗って絶景を見降ろし、ジェラート屋をはしごする・・・しっかり観光していたのでした。そして、パリで知り合った宣教師U氏と友人Mちゃんに会うため、ミラノの教会へも行き、日曜の礼拝に参加しました。その教会にて初めて、噴火のことを知らされたのです、本当に、感謝。そう、次の日は二人とも、午後にミラノを発つ予定だったのです。教会へ行かなければ、発つ日もゆっくり午前中、ミラノを観光していたことでしょう(なんて呑気)。

それにしても、パリでU氏とは数回、Mちゃんとは1回お会いしただけだったのに、ミラノで再会できたこと、とっても嬉しかったです。


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ヴィットリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア


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コモ湖遊覧船にて。団体ツアーと一緒になったのだけど、ジョージクルーニーの別荘があるらしき所に差し掛かると、皆がやがやと騒ぎだす雰囲気が面白かったです。笑。(写真はジョージクルーニーの別荘ではありません。友人Wちゃんによると、スターウォーズエピソード2の秘密の結婚式のロケ地なんですって!)


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BELLAGIOという街で船を降り、街歩きをしました。とても良いところだったのでお勧めです。(ここでもジェラートをはしご。)丘の上にひっそりと教会がありました。

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BELLAGIOには、Villa Melziという、絵に描いたような美しい大きな庭園がありました。何も知らずに散歩していたら見つけたので、入ってみました。お勧め。


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前回まで記していた、「フィエラ会場」はいわば、ビジネスの為の見本市ですが、それがサローネの全てではありません。むしろ、ほんの一部なのでしょう。と、感じるのは、ミラノトルトーナ地区の広大な範囲において、街中のアトリエ、ギャラリーを利用してメーカー、個人がプレゼンテーションを行う、それは数キロにも及ぶ規模で、内容も非常に濃いのです。こちらは入場料などは当然なくて(いったい、どこから始まってどこから終わるのかわからないほど、街の中にアートが増殖していった感じ・・・)、地図を片手に、ジェラートをもう片方の手に(?)、縁日のようにぶらぶらと愉しむのです。ミラノ初体験の旅人にすれば、街あるきも兼ねて古い建物を眺めながら、趣のある中庭の魅力にうっとりする・・・歴史を感じることもできるでしょう。それにしても、「無理してお祭りの雰囲気を創っている」という感じが全くせず、サローネ時期ではなくてもいつもこんな雰囲気なんじゃないかしら?、と思ってしまうほどにごく自然に街に溶け込んでいる雰囲気が非常に魅力的でした。日本の東京デザイナーズウィークも街中を利用してプレゼンテーションしている地区がありますが、トルトーナ地区を歩いていて「あぁ、日本の時はもっと、気張った感じがするわ・・・」とぼんやり想いました。敷居の高いインテリアブランドが、そのままのイメージでさらに「かっこよく」、プレゼンテーションしてしまうからでしょうか。例えば今回話題性の高かった「スワロフスキー」のプレゼンテーションは内部のクオリティーは高いものの、まだ無名の勢いのあるアーティストのアトリエを覗いて見るのと同様な感覚で、人々が緩やかに入っていきます。


隔たりがない、という雰囲気、ここちよい



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