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sense of wonder
不思議さを感じることのできる、こころの不思議。
その謎を探るような日々の足あとを綴ります。

こんにちはお久しぶりです。 先月末で退職して、久しぶりにゆっっったりと過ごしております。 本当はゆったりしている暇などなくて、9月末の渡仏に向けて、色々準備をしなければなりません。 特に、語学。仕事との両立はむつかしいと、理由をつけて、退職したらしっかりやりましょうと決めていました。 しかし、映画や展覧会、個展と、出歩いてばかりで、ちっとも静かに椅子に座る気配がありません 笑。 ふらふら歩くのがこれほどに好きなのは、何故でしょう。

その、答えのヒントとなったのが、タイトルの「ディフォルト・ネットワーク」。 茂木健一朗氏の「脳は0.1秒で恋をする」という本のテーマになっている言葉です。 引用しますと、「明瞭な意識で物事を考えているわけではないけれど、 まったく思考を停止させているわけではない。 次から次へと頭に浮かぶ想念の波に揺られつつ、自由に想像の羽をはばたかせている、 それが『ディフォルト・ネットワーク』を働かせている状態であり、人間の『創造性』とも深くかかわりがあるといわれています。」 脳の中にあるネットワークの一部のことだそうで、 ぼんやりとしている状態にこそ、活発に活動しているらしいです。 そういえば、学生の頃、課題のことを考えているときは、うろうろ歩きまわっていたし、 電車の窓の外をぼんやり見つめていると、アイディアと出会ったりすることが多々ありました。 椅子に座って一生懸命考えていてもうまくいかないのは、こんな脳のしくみが、かかわっているからかもしれません。 空間のありようは、本当に重要であると再認識しました。 合理性をつきつめると、その先には余白のない精神状態につながっているような気がします。 そして、精神のためにある「教会」のつくりに、改めて関心を抱くようになりました。 西洋美術史の某先生のミニットペーパーでも見直そうかな。


  • 2009年6月8日


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お久しぶりです。

久しぶりに日記を更新する時間を作る気持ちになりました。 最近は、仕事や、展覧会へ出す絵の作成や、色々な準備に追われ、 忙しい時間が続いていました。不況の中、ありがたいこと。 昨日、おとといと、さらにその前の土日は終日、国立新美術館にはりついていました。 公募展に絵画を出品したため、いつ知人がいらっしゃってもよいようにと、 美術館や近くのミッドタウンをうろうろ(散歩?)。 貴重な休日に、会社の方や、古い友人が来てくださり、本当にありがたい2週間の展示期間となりました。 わざわざ来ていただいた方、本当にありがとうございました。

ところで、昨日は、早めに六本木に到着。 横浜の田舎に住んでいるせいか、朝の10時にミッドタウンをうろうろすることは今までなく、 人ごみの多いざわざわした時間帯しか足を運んだことがありません。 休日の朝の、ミッドタウンのプラザや庭の雰囲気は、 想像以上に気持ちがよく、とてもリラックスできました。 犬の散歩姿が非常に多く、ほどよい距離間を保ちながら、 自由に寝そべったり、本を読んだり、さまざまな時間が交差している。 建築空間の構成に、間接的に感じる、配慮や思いやりが溶けているように感じます。 そのような空間は、無駄にしかけを作らなくても、ひとが無意識に引き寄せられてしまうもの。 つい心を奪われる空間は、目新しさや、安易な合理性ではなく、 じっくり深く考えられた優雅なセンスと、豊かな精神性を感じるところ。 あわただしく過ごさずにいれば、いたるところに見つけられるような気がします。

写真はスターバックスのソファ席からの眺め (やっぱりスタバが好き。)

のんびり優雅にしていたこの後、 すぐに知人がもう会場に訪れたと突然連絡が入り、 (いらっしゃるとは聞いておらず・・) カフェモカを味わうどころか一気飲み、 全速力でどたばた美術館まで走ったのでした。。。笑



  • 2009年4月25日

聚楽土(じゅらく)、大理石、スレート、土佐漆喰・・・

藤森照信さんの、「素材の旅」を読みました。

とても面白い本だったので、ご紹介。

伝統的日本建築から、日常的に何気なく足を踏み入れている空間まで、私たちが関わる空間の建築用自然素材を訪ね歩いた16年の記録。

素材が生まれる場所、素質、加工方法を、わかりやすく記していてすらすら読めます。

小難しい話はないものの、建築に携わる人間ならば「知っていて当然」的な一定レベルの上に成り立っているように感じました。

それでも理屈ぬきで、惹かれてしまう気持をおさえられずに素材に会いに行ってしまう、自然な感情がちりばめられていました。

今だからこそ、環境問題、エコ・・っていうキーワードに敏感ですが・・

先生は16年も前から、どんどん新しい素材が注目されていくなかで、鋭い視線で未来を見つめていたことが凄いなと感じました。

そして今、先生が、未来をどんなふうに見つめているのかとても知りたいなと思いました。


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