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sense of wonder
不思議さを感じることのできる、こころの不思議。
その謎を探るような日々の足あとを綴ります。

東の空に、シリウスが美しい夜です。

日本は夜明けでしょうか、今年最後の日の朝、美しいかしら。

皆様いかがお過ごしですか。


いつもより澄んだ夜空の星を見上げていますと、今年一年の様々な出来事が思い出されます。

異国の空の下、色々なことがありましたが、今年も無事に年を越すことが出来そうです。

時が過ぎるにつれて、様々な方から助けていただき、勇気をもらって、笑顔で過ごすことが出来ていることを実感しております。


記憶は今年の初めの寒い季節まで巡って、夏を通って、ゆっくりと冬までたどり着きました。


そしてただいま・・・冬将軍とすれ違った瞬間までフラッシュバック。

あれはいつだったかしら、ミラノを散歩していると、湿った朽葉の香りの中を、カサカサと、犬か、もしくは幼い子供が元気に走り去る足音が通り過ぎました。

・・・振り返ると犬も、人もいませんでした。足音は、日差しの中に溶けてゆきました。

あら、冬将軍だったのね。今年は美しい並木道ですれ違ってしまったわ、と思ったら、秋の終わりを告げる冷たい風が吹いてゆきました。



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出来る限り来年も、小さな音のかけらを聞き逃しませんように。

沢山の呟きが、心の中に溢れますように。




今年も大変お世話になりました。

皆様良いお年を。

  • 2011年12月8日

向かいの猫がベランダへお出まし。空を見上げていますよ。

・・・と思ったら、斜め下の階のわんちゃんもお出まし、同じく空を見上げていますよ。

久しぶりに家でゆったりと過ごしています、今日も暮れてゆきますよ、イタリアの夕焼け。



お月様ぽっかり、美しい空の下、全てが生きている。













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昨日12月7日は、ミラノ守護聖人のSant’Anbrogioの日で、ミラノだけ祭日。

古くからバイオリンで有名な町、クレモナでバイオリン職人の修行をしているMちゃんを訪ねて小旅行へ出かけました。

大好きな、耳をすませば、で知っていた町、本当に素敵なところでした。

つい最近までミラノで修行をしていたMちゃん、クレモナでの修行がスタートしていて、素敵な新しいお部屋へ、美味しいランチとともに招いてくれました。

バイオリン美術館での、私の質問攻めに(小学生の社会科見学並み)、丁寧に色々と教えてくれる、素敵な女性です。

バイオリンの基本の形はここクレモナで決まったそう。完成前のパーツに触れることができました。

繊細なので、優しく丁寧に触れます、職人の技の向こうに、愛が溢れていて、こちらの心まで伝わってきました。














どうして先端部分が渦巻きなのかしら?



ところでずいぶん昔から、渦巻きの、自然による不思議な設計図に惹かれております。



























・バイオリン ・内耳図(ウィキペディアより) ・ピラネージによる巻貝のデッサン


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こちら、時計台。絶景と、古い歴史(建設当時では、ヨーロッパで一番高い塔だったのですって)から、イタリアでは登るべき塔のひとつなんですって。夕焼けが美しい時間帯にさしかかり、一番美しい風景が広がる瞬間が迫っていました。


早く登りましょうーっ!とはりきって先頭をきっていた私ですが・・・

後半、足元の悪い渦巻き螺旋階段で、最後の最後は、簡易はしごみたいな螺旋階段が登場しました。とても揺れるし、古くて今にも壊れそう。

・・・ついに、ギリギリまで静かに隠していた新事実・・・実は私、高所恐怖症なの・・・!と呟きながら、一段一段、”怖いょ~・・・”と立ち止まっては、下を見ないように登る始末でした・・・。

登りきった皆様の、もう少しよ!という温かいエールに包まれながら・・・辿り着いたところからの、絶景でございます。笑。














お月様ぽっかり、古い町の息吹を聞きながら。



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ミラノから列車で約一時間です、いつか皆様も、イタリアに来た際には、是非訪れてみてくださいね。

最初から最後まで、ずっとありがとうMちゃん。一緒に楽しく過ごしてくれたSちゃんとMoちゃんもありがとう。



また行こうっと。



  • 2011年10月25日

白い空気の、冬の香りのなか、いかがお過ごしでしょうか。

ミラノはすっかり凍えるような寒い日々が続いております。

快晴続きの旅を終えた後は、ずっと曇りor雨模様。


ベランダから見える、沢山の赤色の屋根には、

小さくて、とても古い煙突が沢山あって、

灰色に覆われた風景の中へ、

白い煙がもくもくと消えてゆきます。


archaic chimneys.


昔、美大生になって間もない夏休みに、友人と、

奥多摩の深い森の中へ、小さな小屋で数日間、

バーベキューをするでもなく、キャンプを楽しむでもなく、

自然の中で、どの様な創作が出来るのかを探しにゆく旅を

しました。

小屋の管理人さんからは、基本キャンプが目的の若者が集う日常で、

私たちの事を、とても不思議な目で見つめていた事を

よく覚えています。



その時の旅のタイトルが、

archaic chimneys.


いったいどういういきさつで、そう決まったのか、今では謎なのですが、

古い煙突にとても惹かれていたのでしょう。

ふと、ベランダで思い出して、少し可笑しくなったのでした。


緩やかに、白い煙の動く姿が、無意識に、温もりのある家の中の、

時の流れとリンクします。


人々が暮らしている、営みの風景。

どの様なドラマがあるのかしら、と、想像の海は深くなってゆくばかり。


どの様な風景や、香りや、メロディが、心を動かしますか。

人それぞれ異なると思うと、それだけでドキドキします。

言葉で表現出来るなら、聞いてみたいですね。

そういう会話は、深くなるほど面白いです。


独りでの思考が、ひとり旅のように自由に歩くことが出来るように、

会話も、誰かと旅をするようなもの。

独りでは辿り着けない、新しい世界に辿り着くことがあります。

特にヨーロッパに来てから、強くそう感じるようになりました。


心の深いところから豊かになってゆく旅。


そして、心が豊かになると、自然と右脳が動き出します。


昔読んだ、伊東豊雄氏の書籍の中で、

巨匠アアルトは、右脳が自ら動き出すのを待つために、

右の手にペンを持った時に、彼にとって左の手に持つべきもの、空間を流れるメロディが何なのか、

知っていたと書かれていました。

図面化されてゆく時に、左脳を動かす術もあったそう。


昨年、彼の自邸&彼の設計した住宅を見に行った時に、

素晴らしい空間が生まれる迄の、

心と脳の動きを想像してみました。


完成されたものの中から、原石を探すようなもの。


日々、心が豊かになるように。


お金をかけるような贅沢な事でなくてよいのです、

質素な暮らしの中で、優雅な時間を持つことが大切、と私は思います。

とても贅沢な事なのかもしれないけれど。

古い煙突ひとつから、心を豊かにしてゆくことは、

贅沢な事だと思うからです。


結局、感謝、という一言に戻ってゆくのですね。

様々な思考、想像の旅に出ても、戻ってゆく場所があるという事は、本当に大切ですね。


戻るべき場所へ戻って、心へ刻んでゆきたいと、

強く願います。

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