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sense of wonder
不思議さを感じることのできる、こころの不思議。
その謎を探るような日々の足あとを綴ります。

何処の空もきれい。














パリの朝焼け


リアルな世界の中に、ファンタジーをいつも探しています。

たった1時間と少しの間、空の旅をするだけで、ミラノからパリへ。

あっという間に夏から秋の世界に入りました。

空も、街並みも、香りも、全て秋模様。

冬に向けて、パリが美しくなってゆく物語の始まり。


新しい命が誕生していたり、元気だった命がこの世からはもう去ってしまっていたりと、

離れていた1年という時の中で、懐かしい友人達の話の中には様々なドラマがありました。

映画も、小説も大好きだけれど、ヒトの話を聞くことが一番好きですね。


うらはらに、ブランジュリーの香りや、アコーディオンの音が聞こえてくるメトロなど、

パリの日常の営みは何ひとつ変わらずに、

これからもずっとそのままで在るという、不思議な安心感のある街です。


パリを離れてからの1年間の間に、私自身の周りにも、

いくつかの命の誕生と、いくつかの命が亡くなったという話があったのだけれど、

環境が変わったせいか、慌ただしく過ごしていたので、

何も変わっていないパリで2週間過ごせたことは、心を整理するのにちょうど良い時間でした。













秋色のノートルダム。


木星を見ることがとても好きなのですが、

パリで滞在していた友人宅の小さな窓からも良く見えたし、

パリの後に渡ったヴェネチアからもしっかり見えました。



日常も旅も、おんなじ、と思う瞬間です。












ベネチア


ミラノに戻って、いつものように8階のベランダから、下の庭を眺めていたら、

金髪で赤い服を着た小さな坊やが、可愛らしい犬と遊んでいました。



なんて美しい風景。



何処の空もきれい。

どの人の笑顔もとても素敵で、

どのような生き方も、本当に美しくて、

全てのドラマが、生き生きしている。

















ミラノの雨上がりの空



* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *




夏には特にミラノを離れず、何処にも行かなかったので、

少し周りと時期が遅れたヴァカンスとなりましたが、

私と会って、沢山話しをしてくれて、優しく楽しい時間をくださったかた、

時間を作ってくださって本当にありがとうございました。



また、会いにゆきます。

どうか元気でいて下さいね。

あのおでぶすぎる猫、スムーキーが、大空を飛ぶ姿を想像してみて。

・・・とてもではないけれど、想像出来ないわ。だっておでぶなんだもの。

椅子に登るだけなのに、大きな体が重すぎて、う~ん!と頑張ってジャンプしているのだもの。

空なんて飛べるはずがない。



でも彼の魂は、重い体から飛び出して、青い空の彼方へ飛んでゆきました。



スムーキーは私がparisで間借りをしていたT家の猫で、約1年近く、毎日私の部屋に入ってくる生活が続いていました。

まさか間借りをする子が、ここまで飼い猫になつくとは、T家の皆さまも驚きだったのではないかというほどに、多くの時間を一緒に過ごしました。

異国の地で生活することは、とても楽しい半面、寂しい時もあるものです。私にとって彼は、寂しさから解放させてくれる、温かい存在でした。


T家のMちゃんから連絡が来たのは、今日からちょうど一週間前のこと。

その日は、ミラノは朝から快晴だったのだけど、夕方に突然、大きな強い嵐がやってきました。

雨が止むと、二重の大きな虹が架かっていて、とても嬉しかったので写真を撮って、それを取り込もうとPCを開いたら、彼の死を告げるメールが来ていました。


すぐに受け入れることが出来なかったので、虹のある七色の空を求めてベランダに出たら、

少し離れた向かいのマンションの家の猫が、偶然にもベランダに出てじっとこちらを見ていました。

吸い込まれるように見つめてしまったわ。その瞬間まで、向かいに猫が住んでいるなんて知らなかったから。

不思議な出会いってあるのね。



T家のMちゃんは彼が亡くなってすぐに、私にメールをくれました。

彼女は日本語を勉強中というのもあって、ひらがなだけの、たどたどしい言葉で、想いを伝えてくれました。

子供のようなシンプルな表現は、こちらの胸に深く響きました。

T家、そしてMちゃんにとって彼は、かけがえのない、大きな愛の形をした存在だったことは、誰が見ても一目瞭然。

彼の写真を持っていたら送ってほしい、と彼女は書いていて、私は毎日のように撮っていたので、色々な表情の写真を送ることが出来ました。

全てこの時の為に撮ったのではないかしらと思えるほど、写真の力強さを実感しました。



とても静かで、とてもとても優しい、とてもとてもとても・・・おでぶな猫でした。



出会った時点で、いつかそういう日が来ることは解っていることで、

それは人間関係でも同じこと、全てはうつろう永遠ではないもの(この世界では)、と受け入れて理解しようとすることは、強く生きてゆく為にとても大切。

いつでも、どのような時も、そういう白と黒のはっきりした答えのある、例えば左脳を使うような考え方は、

曖昧な灰色の心や感情の世界にとって、明確な光を照らすような存在だと思っています。

そしてそれは、心の世界を深く考えたうえで成り立たなければ・・・、強すぎる光は繊細なものを壊してしまうこともあることに、気付かなければならないとも思っています。


ありのままをよく観察して、そこからあらゆることを想像することが、優しい柔らかい光なのではないかしらと思うのです。

そういう色々なことを、不思議なほどに、動物は教えてくれます。本や、ネットにはない神秘的な秘密を教えてくれるのですよね。



空飛ぶスムーキーを想像してみる。難易度が高すぎる。

せいぜい、柔らかい白い雲が、彼のお腹に似ている気もするけれど、少し無理があるわね。



あと数ヶ月後に、私はparisに行く予定を立てていたのよ。

会いたい人達がいるから行くのだけれど、でも私はあなたに一番会いたかったの、スムーキー。

あぁ、もう少しだけ、待っていてくれたらよかったのに。もう一度、抱きしめたかった。




・・・・・と、結局は、自分勝手な、人間らしい想いを抱いてしまうのだけれど。




イースターです。

挨拶は、「Buona Pasqua!」と言う人々が多くなります。

ヒトの頭脳はとても複雑で、思考は宇宙の様に果てなしないけれど、

感覚(sense)はとてつもなく素直でシンプルだと感じる瞬間が、日々の生活の中に見え隠れして、面白いなぁと想います。

相変わらず、出来る限り知識・偏見etcを一度棚にしまって、そこ(シンプルなほう)を、見つめる、耳をすます、という生活をしているので、

私自身の中で、変わってゆくものと、変わらずに永遠であるかもしれない(繰り返される?)もの、が何であるのかが、浮彫のように自然に現れてくるようです、形作られていくのか、潜在的にあったものが見えてくるだけなのか、は分からないのだけれど、無理矢理に創ってゆく(変えてゆく)ことは、どうも苦手なよう、というよりも出来ないのではないかしら。


イースターヴァカンスで、友人達の旅に一緒に行く事が出来ました!・・・さっそくミラノ(都会)脱出に成功してしまいました エヘ 笑。

ミラノから3時間ほど車を走らせたところ・・・ピエモンテ州というところ、山の中、森です!森!森!森~!!!^^

とんでもない高さの橋からバンジージャンプが行われていたなんていう旅記を書きたいところなのですが、また後日にします、何故なら、「森」というキーワードから、昔書いていた記事、完成されるのを待っている途中の記事があったことを想い出したからです。



書いたことをすっかり忘れていたのですがなんと去年の夏の旅のお話です。

そうそう、「パリジェンヌ?」という記事のあとに載せようとしていたんだったわ。今更完成しました。笑。

長くなりそうですので、お時間のある時に是非・・・

ドナウ河の果ての、素敵な出会い。



moと私は言葉もろくに通じないルーマニアの東へ向かっていました。ドナウ河の終点地、黒海へ流れ着くところ、その名も「スリナ」。

輝氏が訪れた当時、ロシア支配下のまちで、店やヒトがあまりいなくて寂しい寒い海に、哀しい物語の主人公が辿りつくのだけれど・・・

あまりに日の出の景色が美しいことが、とても残酷なものとして、登場人物の心に映るシーンの舞台なので、私達もそんなイメージを少し期待しつつ、船でしか辿りつくことのできないスリナへいざ・・・ナンパ青年達を「私達はパリジェンヌなの」とあり得ない嘘でかわした場所「トゥルチャ」を出発しました。


大きめの船で4時間、スリナが終点で、途中にぽつんぽつんと、河にまちがあって、そのたびに人々が乗り降りしていました。住んでいる人達はもっと小さな船がトゥルチャまでの足、という日常。大きめの船は、観光客とか積荷が大きい人たち、だと思います。

ドナウデルタ(Delta=三角州)。もう黒海を想わせる、河の果てです。













船で私達が絵を描いたりアイスを食べたり眠ったりしていると、隣に座っていたおばさまが話しかけてきました、ルーマニア語で。

私達が理解できない事を悟ると、さらに奥にいた娘さんが英語で通訳してきました。「今夜スリナで泊まるところはあるの?」ということ。

私達「いいえ」。 おばさま、「じゃぁうちの別荘にいらっしゃいよ、部屋が余っているのよ。」













このおばさまこそ・・・今までの旅を全て忘れさせてしまう程の強烈なキャラクターだったのです。

私達は、おばさまの優しい表情と、可愛らしい娘さんの雰囲気で、「ここで大丈夫でしょう」という結論に至って、宿を決めました。

彼女たちはトゥルチャから、スリナへヴァカンスの為に来ていたのです。

船を降りると、スリナは私達の想像以上に元気いっぱいで、「ホテル?」「タクシー?」と訪ねてくる客引きばかり。私達は決めて良かったと心底感じるほど、あまりガラがよいとは言えない雰囲気の客引きばかり。すたすたとおばさまの後に着いてゆきました。

よく見るとおばさま、両手にとんでもなく物凄い大荷物(旅行荷物以外に、水とかイモとかあった気がする、)大丈夫ですか、手伝いましょうかと言っても「大丈夫!!!」と、

とびきりの満面の笑みで歩き続けます(この時点で、すでにただならぬパワーを感じました)。どう見ても歩き方がいっぱいいっぱいだったような・・・。
















こちらは、お部屋。おばちゃま、元気に「素敵でしょう、素敵でしょう!」と久々に訪れた別荘の掃除などを始めました。

ちなみに、おばちゃまはルーマニア語以外は話さないので、基本的に娘さんが通訳をするか、私達の想像です。


ルーマニア語がつうじまいと、娘が通訳で疲れ果ててイライラしていようと、日本人の女子2人のお客様が来てとっても嬉しいの!(多分日本人自体がめずらしい)

そしてその日本人が疲れていようがいまいが、私はとってもハッピーだからとにかく喋りたいの!


という雰囲気のおばさま。これまでの旅で完全に疲れていた私達は、輝氏の小説のイメージ「静かで寂しい、物悲しいスリナ」を目指していたのですが、

ここが今までで一番ハイテンションに過ごすことになりそうな予感・・・を、うすうす感づいたので、私達もとにかくおばさまの好意に答えようと、

そして娘のnちゃんに通訳であまり疲れさせまいと、ジェスチャー(雰囲気?)を使って会話をしながら、夜はふけてゆきました・・・。



目的は、黒海で朝日が昇るところをみること。ドナウを延々旅して、孤独な主人公が辿りついたところ・・・

輝氏が見た風景を見ること、です。当然海へ出なければならない。



おばちゃまも、娘のnちゃんも、姑のsちゃん(実はいたのです)も、そんな私達の想いを受け取ってくれ・・・て?

次の日の朝は、とりあえずは海に出ましょう!ということで海水浴ね!の雰囲気で海まで歩くこと2時間弱(何キロあったのかしら、とっても遠かったのです)、

炎天下の下(真夏でした)、畑や馬の道や延々と乾燥した一本道をひたすら歩き続けます。















途中、おばちゃまが「近道なの!素敵よ!」と無邪気に私を誘った道が、完全に畑の中で恐ろしくぬかるんだ泥の道であったこと、

想定外でとっても歩きづらくても笑顔は忘れずに歩き続けるおばちゃま・・・結局普通の道を歩いたmo達の方が完全に大分前を歩いていても

「畑って素敵だったわね!」と言うパワー。とっても可愛らしいのだけれど、私は既に熱射病の兆しが・・・。



強い日差しが照り続ける中を数時間歩いたために、私は気がつけば砂浜で眠っていました。今から思えば、熱射病だったのかもしれません。

ふと周りを見渡すと、おばちゃまたちが居なかったので、海に入ったのかしらと思ってまた眠りに落ちてしまいました。



数時間・・・moがおばちゃまと何処からか戻ってきました。何処に行っていたの?と聞くと、

おばちゃまと一緒に、「おばちゃまとってもオススメの貝」をずっと浜辺で探し歩いていたとのこと、

・・・え、一体何時間? そう、moはさらに数時間、炎天下の下をおばちゃまに連れられ歩き続けていたのです。

nちゃん、sちゃんも泳ぎ疲れて眠っていたというのに・・・。













貝を探すおばちゃま。


どこまでもパワーの尽きないおばちゃま。帰りの道でも延々とルーマニア語でしゃべり続けるおばちゃま、私も英語とかフランス語とか、ジェスチャーに疲れ果て、ついには日本語で話しだす始末。

「つばめは日本語でつばめって言うの。」←このまま全部日本語で言っている私。全く意味が分からなくてもおばちゃまは満面の笑みでうなずいてくれます。

ルーマニア語vs日本語で数時間、成り立つ私達・・・(私は少し眠ったので回復していました)、

共通で通じる言葉は、「ペリカン」。ここにはペリカンがたまに飛んでいて、これもまた「おばちゃまのとってもオススメの鳥」。

「見てペリカン!ペリカンよ!ペリカン!」・・・ペリカン・・・これだけは、しっかりと通じた言葉でした・・・笑。


そして「おばちゃまのとってもオススメの実」、ミラベルを木から、無邪気な少女のようにもぎ取って私達に渡してくれました。

それが・・・全く熟していなくて、渋すぎて一口入れたら全身がしびれるほどに酸っぱかったので「無理!」と思ってふとおばちゃまを見ると・・・

パクリとそのまま口へ入れているではありませんか。満面の笑みで食べていました・・・確実に食べるには早すぎたはずです。

おばちゃま、どうなってるの・・・?



この日は、一度戻ってから皆で食事を取ったり、moとスリナを散歩したりして、気持ちよく時が流れてゆきました。

えぇ、おばちゃまのテンションは下がることなくね。



あぁ、ペリカンも、つばめも飛んでいる。ドナウが黒海に向かって流れていて、ヨーロッパの東の果てに夕方がやってくる、

私達はそういうところにいて、目の前を過ぎ去る牛とか、馬をスケッチしたりしている、そのことがとても嬉しかったのです。

moとずっとお喋りしながら、その日も更けてゆきました。次の日はスリナ最終日、目的の日の出を見にゆく日です。














夕方のスリナ、道を歩く牛。



朝4時。スリナ最終日、前日と同じ道を、海までひた歩くことになる。おばちゃまは満面の笑みで一緒に歩くことを受け入れてくれました。

おばちゃま、mo、私の3人でまだ薄暗い道を歩き始めたら、野良犬が数匹、くっついてきました。

ルーマニアは、ブカレストもそうでしたが野良犬が本当に多いです、ドーベルマン級の大きさの・・・。













おばちゃまと犬。


初めは、怖かったのです、野良犬たち。

しかしながらいつまでもくっついてくるので、いつの間にか旅の友となっていました。














途中私達はスケッチをして・・・このように、moはとても集中しているので、おばちゃまと私と犬は少し先を歩き始めました。

ちなみに、この中の犬の1匹はmoと共に残ったのです。「この子は私に任せて、君たちは先を行って」と言っているような感覚。



あと少しで日が昇るので一刻も早く海へ出たいわ、と思う私に、おなじみの「おばちゃまオススメの道」があるらしい事が判明し、

それは「貝の道で、とっても素敵なの!」と言っているのでそちらの道を選ぶ事にしました。














海までの道。




しかしながら・・・延々歩いても海には辿りつかないのです。途中、moの姿も見えてこないので不安になりながらも、ただの一本道なので大丈夫かな、と思いながら

ひたすら、歩き続けました。前日の海までの道のりの倍近い距離を歩いたでしょうか(もう何時間歩いたかは知らない・・・知りたくない 笑。)、

やっと、海にたどり着いたときは、すでに日が昇り始めていました。

もう、一体何がオススメで「貝の道」なのかさっぱり分からないまま、歩いていたと思います。野良犬たちと共に。


何の試練なのかさっぱり分からないけれどとにかくや・・・・っと辿りついたそこには、

人ひとりいない静かな黒海に、朝日が映りこむ美しい世界が広がっていました。


















しばらくぼんやりとその世界に身をゆだねていたところ、少し遅れてmoと犬が到着しました。

おばちゃまはというと、とどまることなく浜辺をくまなく歩き回り、遠くに行ってしまっていました、恐るべし。


moとやってきた犬は、私が一人で海を見つめる姿を発見すると、

「おまたせーっ」とでも言うかのように全速力で抱きついてきて顔をペロペロ・・・なんとひとなつこいのでしょう。



私達は(犬も)、それぞれの海の時を過ごしました。



そしておばちゃま・・・元気よく何処からか戻ってきました。満面の笑みで、何か持っています。

そう、「オススメの貝」です。ずっと貝を探し歩いていたのです。


おばちゃまは、「貝の道」ではなく、「貝が沢山落ちている浜辺への道」と言っていたことが、やっと分かりました。

前日の浜辺とは別の浜辺で、こちらには10㎝ほどの巻き貝がいくつか落ちているのです。おばちゃまは、この貝が大好きで、この場所に私達を連れてきたかったのですね。


おばちゃま素敵ね・・・と思ったのもつかの間、「皆で貝探しをしましょう!ね、素敵でしょ!」という恐ろしい提案がおばちゃまから・・・。

時、すでに朝の9時を過ぎ、日は完全にギラギラと照り、すでに炎天下と化していた海で、例の「貝探し」が再開されたのです。

・・・おばちゃま、どうなってるの?


前日同様、私は熱射病になり、moもさすがに言葉を失う程に疲れ果て、犬までもぐったりとしている中で、

ただひとり、おばちゃまのみが満面の笑みで「オススメの貝の見つけ方」のような事を延々と喋っていました・・・

(どうやらコツがあるらしい)

・・・もう、貝なんて見つからなくっていいから!というのが、私の内心 笑。














ぐったりした犬。


そういうわけで、熱射病のなか、ルーマニア語vs日本語での帰り道も無事に終わり、スリナを離れるときが来ました。

あまり書けなかったけれど、nちゃんとsちゃんとは本当に打ち解けることが出来ました。彼女たちは英語とフランス語が通じたのです。

とんでもない母親を持ったnちゃんは、とても冷静でしっかりしていました。最後の晩、私とmoは、3人の似顔絵を描いたりして、温かいひとときを過ごしたのです。














帰りの「貝の道」、moと犬


おばちゃまは、私達のことを本当に好きになってくれたのだと思います。常に満面の笑みで、最善(?)の「オススメ情報」を提供してくれて、

120パーセント楽しい旅になるよう、ずっと私達と一緒にいてくれました。



そしてお土産、「オススメの貝をたくさん」を、用意してくれました。いったい何キロあるのでしょう・・・ただでさえ大量の荷物を持っている私達に、「そのオススメはちょっと・・・」

と、ジェスチャーで伝えていると、sちゃんが「彼女たちの飛行機の重量オーバーになるらしいから、数個でいいわ」と、なんとも気の利いた通訳をしてくれました。

それを満面の笑みで理解したはずのおばちゃまは、では「ランチに」と、さらに別のお土産を取りだしました。



・・・大きな陶器のお皿に入った、魚とジャガイモの煮物(にんにく大量)、にタオルでふたをしたもの。↓


・・・。

















私達は、彼女達とハグをして、また必ずいつか会いましょう(おばちゃまは、来年絶対に会おうと言っていたみたい)、と、

素晴らしい出会いに感謝して別れたのでした。あっというまの、スリナの旅となりました。



・・・頂いたランチ、とてつもなく「にんにく+魚」の匂いがきつく、また汁物だったのでふたがわりのタオルにもしみこみ、

列車の中、バスの中、私達から漂うにおいは、ただならぬものがあったと思います・・・。 



あぁ、そう、いつまでも、この匂いが続くまで、いいえ、陶器のお皿やふたがわりにされたタオルを見るたびに、

おばちゃまの満面の笑みがよみがえってくるのです、とてつもなく濃いキャラクターとして・・・。

この旅の「静かで、寂しく、物悲しいスリナの朝日」という目的は、おばちゃまの満面の笑みによって何処かへ吹き飛ばされてしまったのでした。














おばちゃまオススメの貝と、

nちゃんとsちゃんが最後私達にプレゼントしてくれたお土産の置物、ドルフィン!


一生の宝物。

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