ヨーロッパの町を移動していると、数字で美しく構成された町並みに、不思議な安心感を覚えることがよくあります。
同時に、東京の奇妙にねじれた風景、異様なほどにアンバランスな密度の、複雑な空間の構造体が頭の中に広がります。
ミラノ滞在もあと残り2ヶ月半を切りました。帰国が迫ると自然に、日本を想う比率が高くなるのは自然なことですね。
相変わらず、生活を通して、様々な気付きを大切にしてゆくことは変わらないのですが、そのほとんどが、言葉のない思考、という感覚。
散らばっているひとつひとつの思考の点が、自然と結びつき合って、喋りだすのを待つことが、表現を見つけてゆく行為のように感じています。
生活する環境、国が変わるほどに、点と点は、バラバラになるどころか、より深く結び合ってゆくよう。
・・・随分と消極的、受容的態度ですね。
消極的能力・・・とても興味があります。
心の中の、受け皿の深さを問われるからかもしれません。
さて、残りの2ヶ月半、ミラノ(イタリア)に遊びにいらっしゃる方、是非声をかけてくださいね。
日本でもお会いできますが、空間が私たちの五感に与える影響は、想像をはるかに超えて大きいものです。
こちらでお会いできる機会を、心から大切にしたいと思っております。
探せば安い航空券、きっと見つかるはず。