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sense of wonder
不思議さを感じることのできる、こころの不思議。
その謎を探るような日々の足あとを綴ります。

今日はなんて暖かな風が吹いていたのでしょう。明日からはまた冷え込んだ空気に戻ってしまうとのこと。ほぼ毎日通り過ぎる、横浜の海からも柔らかい風が吹いておりました。またしばらくの間、素晴らしい海から遠い街へ行くと思うと(いえ、少し遠出をすれば海に出ることは出来るけれど)、じっと、目を凝らして、心に刻みたいと願うものです。今日のような日は、ついつい考えなければならないことを投げ出して、この柔らかい風に甘えてしまいたくなります。こころと身体の流れが、風のリズムと綺麗に重なるような感覚の時って、その状態自体を感謝して、楽しみたいと思いませんか。何も考えずに。いつでもそのように、良い状態では無いから。



春は一番好きな季節。



そして、春にちなんで何か本を読もうと手に取ったのは、「春にして君を離れ」(アガサ・クリスティー)。

雑誌のレビューで興味を持ったので、読んだ方も多いと思います。事件や探偵などが出てくるようなお話ではありません。心をある方面から、どこまでも剥き出しにしてゆくミステリー。


「・・・神様、感謝します、あの人のようでなくて。・・・」

「・・・あぁ、あの人はなんて気の毒な一生だった。かわいそうに(私は恵まれている)。」

主人公の女性が幾度も心の中で呟く、他人に対する偽善、恐ろしい自負の言葉達は、ほぼ無意識に吐き出されているよう。次第に自分自身の恐ろしい人間性を意識していくようになってゆく(そして、それを止めることができないでいる)、心の変化のみが綴られている物語。

・・・面白そうでしょう。




まだまだ今日は終わらない、という時間。続きを読もうかしら。

今年の春からは、大変有難い機会を母校から頂いて、ミラノに渡る事になっています。

・・・ねぇ、あぁ、もう2月なのですよね。


寒い夜、美しい真っ白な優しい飲み物を頂いています。

あまざけ。

米、米こうじから生まれる砂糖を使わない自然な甘み。身を任せたくなります。生姜をすこうし入れたら、もっと温かいでしょう。


美しい、白。



今夜きっと降る、真っ白な雪を想わずにはいられない。




  • 2011年2月9日

何が解るのかは解らないけれど、何かが解るような気がする、それだけは解るのです。


なんとも感覚的な雰囲気ですが、私の好きなある芸人さんが放っていたせりふ。例えば雲や、煙草の煙や、アイスコーヒーに溶けてゆくミルクを見つめるときなんかにふと、想うのだそう。そんな風に私も感じたことがあったから、このせりふを聞いたときはとても共感してしまったのです。これを唱えて世界・・・いえ、そう広くはない世間を見つめると、混沌としてしまうのだけれど、なんだかとても面白いものです。何かを学ぼうという意識を持っていなかったとしても、何かから無意識に教わっていること、ばかり。ついつい自分の望みや希望に目を向けがちだけれど、そうではない多くの部分に、きっと素敵な事があるのかしら。解らないけれど。後になって気がついたならば、まだ良いほう・・・なのかも。




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