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studioのことについて。

















studioはこのトンネルの先にあります。


蝉の声を聞かないまま、もう涼しい日々が訪れています。

静かに寝静まった頃の真夜中の東の空に、大きく光る木星が見たくて、ほんの少しの間だけベランダに出る日々が続いています。

長袖でないと寒いくらい。ふと向かいのマンションを見降ろすと、同じく星を眺める夫婦の姿があったり。素敵な光景ね。


すでに3ヶ月半経とうとしているミラノでの生活ですが、普段通っているスタジオについて、少し記事にしておこうかなと思います。

母校による有難い機会を頂いて、こうしてヨーロッパにいることが出来ていてるので、少しでも状況を伝えたいという想いから。

母校が設置しているこの研修のシステムは、応募時での研究内容に制限はないのですが、

イタリアにあるミリオーレセルベット事務所というスタジオがヴィザの書類を作成してくださり、またあらゆる勉強の為のサポートをしてくださるという事は初めから決まっていることです。

今後私の後にも、同じようにこのシステムでミラノに学びに来る人がいますので、イメージしてもらえたら、という想いもあります。

引き継ぐことって大切。あまりにも情報が少なく、解らないことだらけで外国に来ることは、不安が大きいものです。

設計関係でなければ(例えばファッションなど)、事務所へ通う事は少ないかもしれませんが、少しは訪ねることがあると思うので、参考になるかもしれません。



studioには通い始めてまだ2ヶ月ちょっとです。

少しずつ、言葉の壁を越えて、馴染んできています。

一番興味があったのは、働き方。未だにしっかりとしたコミュニケーションがとれないものの、すこうし、雰囲気はつかめてきています。

一日の大半を過ごす場所、ヒトにとってどのような空間が、ストレスレスに近づけることが出来るのでしょう。

労災による鬱病増加etc、ヨーロッパから学ぶことが出来る働き方はどのようなものでしょう。

個人事務所ですので、企業とはまた大きく異なるのですが、小さなところに何かヒントがあったら。今はまだ観察中、模索中・・・とても面白いです。


基本的にブログに人は載せないのですが、今回は特別。分かり易いほうがいいものね。ネット上に載る事にはあっさりと承諾してくださいました。

事務所の人たちに、少し働いているところを写真に撮ってもよいかしら、と聞いたら、そういわずに集合するよ^^ と言ってくれたのでまずこちら。















先週金曜・・・人が少ないの。普段はもっと居るのだけれど。全員イタリア人です。(残念ながら所長はいらっしゃいません)

周りからは、数ヶ月、語学学校に行ってから通ったら、という声も頂いたのですが・・・またとない機会、飛び込んでしまえ、というわけです。笑。


人見知りである私が、しかもイタリア語がそれほど話せない状態で、いったいどうやってこのイタリア人しかいない事務所へ毎日(なんとか)通う事が出来ているのでしょう。


向かって右端に黒の四角いプリントが入っている、白いTシャツを来ている男性がいますね。

初めのうちは、彼がいて下さっているおかげで、なんとか楽しく通えているといっても過言ではない、Aさん。


会話は、基本的に辞書があれば、メモを取るので大体何を言っているのか分かるのだけれど、それでも八方ふさがりになる事があります。

とりあえずは自分でなんとかしようとするのだけれど、それでも、プレゼン図面と思うと線一本引くのにも手が動かなくなってしまう事も。


そういう私を、このAさんは空気を読んで察して下さるのですね。常に、先に声をかけて下さいます。しかも穏やかに、丁寧に。

(多分私が精一杯なことに誰よりも気が付いている・・・大抵イタリア人はそんなこと気付かないと思う。)


・・・空気を読むイタリア人!出会いに感謝、希望の光です。笑。


デスクに座っている人に話しかけるときは必ずと言っていいほど、

自分自身が床に膝を着いた状態で、下から目線(?)で話しています。


・・・下から目線のイタリア人!ブラボー!(その方が話しやすいから、というだけのことでしょうけれど。)


しかしながらAさんは、所長の準秘書とも言えるくらいの立場の人なのです。



・・・こういうわけで、初めのうちは彼に助けてもらいながら進んでいたという状況だったのです。

しかしながら、他の所員さんも、こちらが投げかけた質問に対しては、想像の数倍以上のリアクションで返してくれますね。やっぱりイタリア人ですね。



事務所の風景について少しだけ。

好きなだけ写真に撮っていいよと言って下さったので、図面等が映りこまないように撮ってきました^^


















アナログベルがインターフォンです。


















照明を一切付けずに、自然光のみで仕事をしています。



















































少しでも多くの事に気がつくことが出来るように。

イタリア人と向き合ってゆきたいと思います。

まずは、心を開くところから、ですね。

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