接触の悪い、もしくは少し古くなった蛍光灯が、小刻みにピカリピカリと光ること、ありますよね。
それが巨大な状態で夜の空の雲の上にあるような感じ、昨夜はそういう空でした。
雷って、少し間をあけて「あ、また光った!」と驚いた後に、ドーンという音が聞こえてくるイメージが強いのだけれど、
昨夜のミラノの空の雷は、常に光っていました。それもとても大きな電流がピッカピッカしています。
激写・・・といっても撮るのは簡単なのです。
2秒に一度はこのように光輝いているので。
与えられた大きな空を見ることが出来る部屋で、夜空を見上げない日はありません。
雷雲が去ると、いつもの穏やかな星空が現れました。大気もひんやりと心地よい涼しい夜でした。
大きく荒れた波が、もとの静かな海へ返ってゆくイメージと重なるわ。
7月11日。あっという間に、大きな津波の起きた日から4ヶ月経ちました。
ミラノでの生活は、静かに空を見上げているとき以外は、とても慌ただしく、色々な事を吸収するのに精一杯ですね。
ミラノにいなくてもそうだと思いますが。周りにいる素晴らしい人々が救いの手を差し伸べてくださるので、私は元気にしております。
きっと今日は、日本中で黙祷が行われたことでしょう。忘れないためです。私達は、無意識に大切な事を忘れてゆくから。
亡くなった方々を想うと同時に、今生きている大切な人々を想うことも、自然に起こる心の動きです。
私は何か大切な事を、忘れていないかしら、という何気ない問いへのヒントは、大切な人を想うと、ふと降りてきたりしますね。
そういう時間はとても大切だと思います。5分でも、10分でも。
これは、向かいの建物の屋根の様子です。
だいたい夜の20時過ぎに、このように屋根に数百羽もいるのではないかというほどの、小鳥の集団、夕方のお散歩。
ほぼ毎日このように同じ屋根に集まるの。ここが好きなのね。
ヒトが設計した、ヒトの為の屋根の形が、彼らにとって憩いの場所になっているのです。面白いわね。
小さな事なのだけれど、何かに対する大きなヒントの様な気がしてたまらないの。それが何なのか、今は分からないのだけれど。
明日も、新しい朝が、美しくありますように。
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