聚楽土(じゅらく)、大理石、スレート、土佐漆喰・・・
藤森照信さんの、「素材の旅」を読みました。
とても面白い本だったので、ご紹介。
伝統的日本建築から、日常的に何気なく足を踏み入れている空間まで、私たちが関わる空間の建築用自然素材を訪ね歩いた16年の記録。
素材が生まれる場所、素質、加工方法を、わかりやすく記していてすらすら読めます。
小難しい話はないものの、建築に携わる人間ならば「知っていて当然」的な一定レベルの上に成り立っているように感じました。
それでも理屈ぬきで、惹かれてしまう気持をおさえられずに素材に会いに行ってしまう、自然な感情がちりばめられていました。
今だからこそ、環境問題、エコ・・っていうキーワードに敏感ですが・・
先生は16年も前から、どんどん新しい素材が注目されていくなかで、鋭い視線で未来を見つめていたことが凄いなと感じました。
そして今、先生が、未来をどんなふうに見つめているのかとても知りたいなと思いました。
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