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真夜中のにっぽんから。

こんばんは(にっぽん時間にて)、外は静かに雨が降っています。

紫陽花の季節となりました。職場である美術館のそばや、電車などの移動空間にて、可愛らしく咲いている姿を見かけます。


ミラノから帰国し、今の職場へお仕事のお話を頂き、数年ぶりに母校へ訪れたのが6月6日と、ちょうど一年前。

時の流れの早い、遅い・・・とは本当に、置かれている環境・立ち場によって移ろう感覚的なもの、

あらもう6月、早いですね!というせりふ(他愛無い会話)が、つい、こぼれるカレンダー上での印象は、

葉の色の移ろいや雲の動き、あるいは地球の裏側を意識するとき、ぼんやりと薄れてゆくのが分かります・・・。

カレンダーあるいは時計の時間軸を、「大体の目安」という感覚で捉えているヒトが多い国もあるのです(例えばイタリア)。

それはもう、例えばメトロの時刻表はあって無いようなもの、町中の時計はほぼ合っていないetc…日常がそう、語りかけているのです。

与えられている環境に柔軟に溶け込みながら、異なる時間軸を意識すること(愉しむこと?)は、

日ごと、そして一年という月日を豊かにするのではないかしら、と思うのです。


つい1ヶ月と少し前に、誕生日を迎えたのですが、にっぽんで迎えるのは、じつに3年ぶり。

すこうし離れたところに住んでいる妹から、サプライズでケーキが届いたり、

出勤日では無い同僚が(これもまたサプライズ)職場へ贈り物を持って来てくださったりと、

大切な記憶の一日となりました。

新しい歳を、心機一転!ではなくて、

前の2回をミラノにて、その前をスイスにて迎えた記憶へふんわりと、自然に重なるように・・・、

大切にしてゆきたいと思いつつ、過ごしております。



あら、こうして言葉を探して綴っているうちに、真夜中の雨はあがったようす。



閉館後の美術館ロビー、夕暮れ時。


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