parisにいた時、あれほど恋しかった和食が、今はたまに、ふと思い出すくらいになりました。
私の家のキッチンには未だに醤油・みりんが無く、ミラノの普通のスーパーで買うことのできる調味料で全てまかなっています。
皆さまのBLOGや、facebook等を拝見する時に、美味しそうな、うつくしい、にっぽんの食卓風景の写真を見るときに、ふと思い出してしまいますね。
去年は、ここまで和食が恋しいのでは、外国で生活するなど何年も出来るわけがないわと思っていた時期もありました。
今では全くその感覚が消えてしまうくらい、イタリアの食材が美味しいということなのかしら。
パスタも、パスタ+塩+オイルだけで十分美味しいです。
最近は、田舎に畑を持っている知人から、大量にルッコラを頂きました。収穫したばかりの土+根のある姿で、今も私の隣におります。
ルッコラはイタリアが故郷ですね。香りも、味もよく、栄養素も豊富な葉です。茹でると強い香りも和らぐので、最近は毎食事ごと、ルッコラを添えています。
食事時といえば、ワインなど、お酒を飲むのも楽しいと思うのですが、私はお酒に強くないので、普段はあまり飲みません。
しかし、イタリアといえば、grappa。こちら、食後酒です。これが、美味しいのです、本当に。
食後という飲みやすいタイミングと、優しい葡萄の香りが、蒸留酒の苦手意識を無くすほど(ほとんどの蒸留酒は、苦手)。
気軽に買うことのできる値段で売っていることが、ありがたいですね。
ミラノのことについて、もうひとつだけ。
スフォルツェスコ城(Castello Sforzesco)、ミケランジェロのピエタがあるところですが、
夜になるとライトアップします。真っ赤に、城そのものが発光します。ついたり消えたり、光の演出が動きとして表現されています。
たまに、エッフェル塔のような白いキラキラした光を放ちます。
私の家から、東を向いた窓から毎晩見ることが出来るのですが、まるで煙草の静かな赤い光のような、真っ暗な夜の世界では不思議な存在感があります。
ドゥオモのライトアップされた姿も見えるのですが、私の好奇心はこの魅惑の赤い光に強く惹かれています。
ひとまわりもふたまわりも大きなパスタ+ルッコラ
grappa&Castello Sforzesco
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