今年も残すところあとわずか、皆様どのような年越しの準備をされているのかしら。 昨日は一日中雨ふりでしたが、今年最後のにっぽん(ヨコハマ)は、優しい空色と、そして穏やかに日が落ちてゆきました。 パリやミラノの空は美しいかしら。 このように備忘録としてweb上にて日記を綴るようになってから何度か年末を過ごしましたが、 いつでもこの時期、過ぎ去った、長く短い一年を巡るよい機会となっております。 同時に、ヨーロッパにいる時は(とおい)にっぽんを、にっぽんにいる時は(とおい)ヨーロッパを、 8時間差で新しい年がやってくるというタイムラグを意識しながら、ことばを綴っておりました。 今年はこうして静かに、にっぽんにて無事に新しい年を迎えることができそう、とても感謝です。 思えば今年前半はミラノからにっぽんへ移動、環境の変化に伴って、様々な方々に助けて頂く機会の多い年でした。 パリ、ミラノ、にっぽんの友人のみなさま、職場のみなさま、優しく美しい言葉、あたたかなご指導を、本当にありがとうございました。 ただいま夜がやってまいりまして、ほんのすこうし欠けた月が昇って参りました。 いくつか千切れた黒い雲が浮かんでおりまして、その向こう側に、 オレンジ色の強い金色に輝く月が美しく見えております。 ほんの少しの時間でも空を見上げることは、とても豊かな瞬間です、 例えばとても忙しいとき、気持ちの晴れない日であっても。 何処の地にいても、同じようにそう想うのです。 そしてそういう共通した意識は、様々な、バラバラに見える点と点を繋いでゆくものです、 時の流れや環境の変化で、考えや価値観が変化するなか、 変わることのない意識が一本の線を描いてゆくように思うのです。 今夜は、カレンダー上では大切な点、とはいえ意識は変わること無くさらりと過ぎ去ってゆきそうです。
どうぞ来年もよろしくお願いいたします、皆様にとって素敵な年越しの時となりますように。
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