ミラノサローネ、トルトーナ地区の魅力

前回まで記していた、「フィエラ会場」はいわば、ビジネスの為の見本市ですが、それがサローネの全てではありません。むしろ、ほんの一部なのでしょう。と、感じるのは、ミラノトルトーナ地区の広大な範囲において、街中のアトリエ、ギャラリーを利用してメーカー、個人がプレゼンテーションを行う、それは数キロにも及ぶ規模で、内容も非常に濃いのです。こちらは入場料などは当然なくて(いったい、どこから始まってどこから終わるのかわからないほど、街の中にアートが増殖していった感じ・・・)、地図を片手に、ジェラートをもう片方の手に(?)、縁日のようにぶらぶらと愉しむのです。ミラノ初体験の旅人にすれば、街あるきも兼ねて古い建物を眺めながら、趣のある中庭の魅力にうっとりする・・・歴史を感じることもできるでしょう。それにしても、「無理してお祭りの雰囲気を創っている」という感じが全くせず、サローネ時期ではなくてもいつもこんな雰囲気なんじゃないかしら?、と思ってしまうほどにごく自然に街に溶け込んでいる雰囲気が非常に魅力的でした。日本の東京デザイナーズウィークも街中を利用してプレゼンテーションしている地区がありますが、トルトーナ地区を歩いていて「あぁ、日本の時はもっと、気張った感じがするわ・・・」とぼんやり想いました。敷居の高いインテリアブランドが、そのままのイメージでさらに「かっこよく」、プレゼンテーションしてしまうからでしょうか。例えば今回話題性の高かった「スワロフスキー」のプレゼンテーションは内部のクオリティーは高いものの、まだ無名の勢いのあるアーティストのアトリエを覗いて見るのと同様な感覚で、人々が緩やかに入っていきます。


隔たりがない、という雰囲気、ここちよい

































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