パリジェンヌ?

旅の続き・・・


ルーマニアに入ってから、今まで体験した事のないほど(それほど、多くの場所を知りませんが・・・)「アジア人として、からかわれる」という場面に沢山遭遇しました。夜遅くにブカレストの東駅に着いた事もあまり良い事ではなかったのですが、道の途中のジプシー・乞食の人々や、普通のカップルから、大声で何か叫ばれた時は少し怖かったです。またいくつかあてにしていたホステルが、実際は全て運営していなかったというのも(よくあるそうなのですが)私は驚いてしまいました。偶然、安くて良いホテルを見つけましたが。


よくあるのは、「ニーハオ」「チャイニーズ?」と数人の男性が近づいてくる事。

ブカレストから、トゥルチャという街へ移動して、その街のケバブ屋さんの前にいた時のこと。数名の青年が、「チャイニーズ?」と言って近づいてきました。パリでも、その他の街でもそういう人々はいるので、大分慣れてきてはいたものの、もちろんいい気分はしませんね。とくに、この国では相当アジア人が珍しいのでしょう。そしてアジア人=中国人だと思っている人々が多い様子でした。


私は、わりとフランス語が堪能なmoに、ほんの冗談で「フランス人、て答えたら?」と言ってみました。

そうしたらmoは本当に、「フランス人よ。」と言ったのです。

声をかけてきた青年は、ぽかんと一定時間、思考が止まって自分の世界に飛んで行っているように見えました。思考が止まっているというよりも、頭の中の地球儀の、アジア付近にフランスという国を探してみてみるものの、ないので、地球儀をくるくると回してみて、あぁもしかしたらヨーロッパのあのフランス?というようなところへ辿り着くまで頭をフル回転させていたように見えました。

十数秒後、「ああ、え?フランス人?」と驚いた様子で話すので、moが「そうよ、パリに住んでいて・・・」と内容は忘れてしまったのですがスラスラとフランス語で話し始めます。彼らもほんの少しフランス語は理解している様子でしたので、冗談なのか?しかしフランス語を話しているから本当なのか?と半信半疑で戸惑った様子。しかし彼らの態度は、私たちがもしかしたらアジア人ではなく、「パリジェンヌ」かもしれないと思い始めたところから、態度は急変。これ以上口説いても無駄である、早く退散すべき・・・という雰囲気で「Au revoir・・・」と足早にどこかへ行ってしまいました。


私は、まさかmoが本当に言うと思っていなかった上、彼のぽかんとした表情がとても面白かったので後ろで笑っていたのですが・・・。


アジア人の顔をしたフランス人がいるかもしれない、ということが、多分カルチャーショックだったのかもしれません。私たちはもちろんそうではないけれど、日系アメリカ人然り、そういう人々が大勢いるということを知るということは、重要な事なのです。私もパリに来て、これほどの人種がフランス(パリ)にいるという事を実感できたことは、とても大きな体験だったのですから。



以降も、大勢の青年たちにからかわれる等の場面に遭遇するのですが・・・

しかしルーマニアではとても親切な人々と出会い、素敵な時間を過ごすことも沢山あったのです。それは上記のような経験のことなど忘れさせてくれるほどに素晴らしい出会い。どんなところでも、様々な人がいるので、たった数回の経験で「この国の人々は・・・」なんて簡単には、言えないものね。


それは、また後ほど。

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