どこに、ピントをあわせる?

5月も後半。パリは夜の10時近くまで、夕方のように明るい日々が続いています。

8時を回った時点で、まだあと2時間は昼間のような時が続くと思うと、誰かとカフェに行って話をしたくなります。

(昼間は少し眠くなるのに、この時間から目が覚めてしまう。)

今日はアトリエの友人moと、日が暮れるまでおしゃべり。

早速、店の内から外に向かってスケッチを始めるmo。

少し小太りのおじさんたちの延々続く陽気な立ち話の様子を描きながら、

改めてフランス人のおしゃべり好きを微笑ましく思う。


扉の向こうに見える、緑や建物などを描きながら、

「たまに一部、ささっといいかげんになってしまうのよね。よくないわぁ」と、mo。

でも私は、それでいいと思う。何かを見つめている時、ヒトの目は一点にのみピントが合っていて、

そのまわりはぼんやりしているのです。

なんとなく好きな風景をデジタルカメラなどで手軽にメモしても、

印象が異なるのはあたりまえのこと。

見つめた瞬間の印象をそのまま撮る事が出来る腕があれば別だけれど(私には全くありません)。

moは、そうは言いながらも、最近はあまり写真を撮らなくなった・・・と言っていました。

moはあまり自分から言わないけれど、多彩な人です。


気がつくと日が暮れているのに、周りのどのカフェにも大勢の人がテラス席でおしゃべり。

出来る限り目から心へ、風景のかけらを焼き付けたいと思う。


どこに、ピントを合わせようかしら。

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