とくに建築の勉強をするため・・という目的ではなくて、建築家がプランするうえでの、精神的なプロセスを知りたいから・・・ という理由でたまに読む、建築家の書く文章。
内藤廣氏「建築のちから」。知的で繊細、無言で語るように奥ゆかしく、控えめ。 論理的で現実的であって精神的、感覚的、温かさが伝わってくる。 いたって言葉自体は難しくなく、完璧すぎない、という完璧さ。 批評家のような口調とは当然かけ離れているけれども、自身の建築を通して、心の内の意見を言葉にしている・・・。 実際のクライアントとのコミュニケーションから生まれる他者(社会)との問題に向き合う心、それを解決してゆく術。 建築家個人のアーティスティックな精神世界を具体的な建物として表現してゆくセンス・・・。 批判することは、簡単なのです・・・。創造する事が、一番むつかしいこと・・・と、感じずにはいられない。 内藤氏は、出来上がりのイメージを初めにもつということはあまりないらしく、徐々にぼんやりとその全体のイメージが姿を現す・・・といったプロセスを持っているようです。そのぼんやり・・・の間に、周りの風景や歴史、人々の暮らしなどへの理解が深まってゆき、 プランが進んでゆくというプロセスは、まず自我ありきの建築にはならない、ということ。 個性的で目立つとか、人目をひく奇抜さ(エンターテインメント?)・・・とは対極のところにいる建築家なんだなと、思いました。
・・・そして、またまた話題とは全く無縁のおでぶねこちゃま。ついにそのおデブっぷり公開となりました。 どうでしょう、心配になりませんか、メタボからくる様々な症状に・・・。私は毎日、心配でたまりません・・・笑。
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