・・・いえいえ、嘘。まだパリにおります。笑。
寒いですよ、こちらは。
日本より早い秋の香りのなか、さらにもっと先取りした冬の香りまで漂わせているフィンランドに行っていました。AlvarAaltoという建築家の設計した建物を見に行くために。すでに朽葉の香りのなか冷たい風が流れ、人々の温かそうなもこもこの服装は、秋の終盤さえ思わせるのです。私は特にこの季節が大好き。そういうひと、きっと多いのかしら。
面白いインテリアショップや美術館が溢れ、あっという間に時が過ぎてゆきました。 フィンランドのIITTALA社の素敵なガラスアートの空間では、振り返るとあまりにも美しい作品があり、思わず「あっ」と声を出してしまう。
今回も一人だったのですが、毎回素敵だなと感じるのは、ホステルでの出会いは思いもよらないほんの一瞬の素敵な時間を過ごせるという事。今までは外国人ばかりでしたが、今回は日本人の女性と出会いました。地球の歩き方のヘルシンキ部分を切り取ったものを譲ってくれたのですが、彼女も別の出会いで譲ってもらったものだそう。私は大抵スケジュールに余裕をつくってゆくので、半日ほど彼女とショッピングをしたり色々話したりして過ごしました。
何時間も話し続けても、こういう出会いってあまり連絡先を交換しないのです。そういう、一瞬の軽快な出会いと別れ、私は大好き。後に連絡したくても出来ないのです。どれほど御礼を言いたくなったとしても。そう、もうそういう想いは別の誰かに向けて・・もしくは神に向けて?という方法しか残されていないのですね。旅でのこういう出会いだけに限らず・・・2度と出会えないかもしれないということもあるということを、潔く受け入れていけたら素敵ね。気楽にアドレスを交換出来てしまう時代だからこそ。いつまでも引きずらない、追いかけない、執着しない。思考は深く、深く、どこまでも深く、しかし心は空を飛ぶように軽快に。
そんな雰囲気の空間に出会えたら素敵だわ、と思ってアアルトを訪ねました。まさに巨匠、+温かさが加わった、大変勉強になる住宅でした。またいつか訪れたい、フィンランド。
Comments