2週間近いヴァカンスを終えて、久しぶりにアトリエへゆきました。もう5月だというのにまだ肌寒いパリの、歩き慣れた風景の中で、私の頭の中では約半月の旅の消化が行われつつ・・・じっくり思い返してみたいと思います、ミラノサローネ。
FIERA会場では、幾度も日本人のデザイナー作品と出合いました。もともと気になるデザイナー情報はほんの少しメモをしていったのですが、基本的には片っ端から見てゆく、気になったら立ち止まる、という流れでした。広大な会場の中でも、日本のデザインって、気づいてしまうみたい。気になって近づくと、あ・・日本人のデザイナーさんだった・・・なんてことが数回ありました。そうは言っても、言わずと知れた深澤直人氏・・・事前知識がある為か、ついつい立ち止まってしまいます。日本でも見れるのだけれど、重要なのはサローネ空間を通して作品を見ると言うこと。無印良品、auケータイ、±0、etc・・・と、日常生活の中に氏のデザインは普及しています。氏はデザイン論も多く語られていますが、本当に興味深いです。デザイン論・・・なんて、なんだか難しそう・・・と感じてしまいますが、難しいなぁ~・・・と思いつつ氏の話を聞いてゆくと、その流れの中に、「ヒトの行為論」みたいなものが現われてきます。ついついヒトがとってしまう無意識な行動・・・あ!わかる!と、相槌をうってしまうような行為を核として導き出されたデザインプロダクトたち。そういう考え方から生まれる「simpleさ」は、ただただ「simple is best」と謳っているのとは雲泥の差。±0というのはブランド名ですが、サローネ会場にて氏のデザインは、本当にプラスマイナスゼロでした。残念ながら写真でお伝えするのは難しいのですが・・・。
MARUNI COLLECTION 「HIROSHIMA」
DANESE MILANO
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