ブルガリアもルーマニアも、田舎を走る列車の車窓からは、 限りなく広大なひまわり畑が、幾度となく鮮やかに現われました。 ひまわり・・・どことなく動物的な魂を感じて、心穏やかではいられなくなってしまう。 黒々とぎっしり詰まった大量の種をつける頃や、朽ち果てて首を垂れる頃の姿にはドキリとするものがあります。 目が合ってしまったような・・・。 美しいとも、可愛らしいとも違う・・・ゴッホは幾度も描いていますが・・・その魂には、ミステリアスな一面を感じます。 しかしながら、車窓へ現れ過ぎてゆくひまわり達は、力強い黄色の香りを放って、これから訪れる地へ迎えてくれるのでした。
top of page
bottom of page
Comments